LAID BACK STORE(レイドバックストア)で新しく取り扱いが始まりました、新ブランドのTSUKIKUSA(ツキクサ)

 今回は直接工房を訪れ、製作者でデザイナーの豊田氏に色々と質問をしてきました。ブランドの背景を知って頂くきっかけになるかと思います。是非ご一読下さいませ。

  

~TSUKIKUSA(ツキクサ)とは~
(=つきくさ)というブランド名は、日本の伝統色、縹色(はなだいろ)の一種である露草色の古名、
「月草色」から名づけました。
革製品をつくる仕事をしていく中で、数多くの革を見てきましたが、私が一番魅了されたのが、
「TSUKIKUSA」で使用している革であり、その中でも、独特な淡さのあるブルーの色です。

 その色を表現するには、「青色」ではなく、「月草色」という方が近いのではないかと思い、
また、この色の持つ清廉な印象に「つきくさ」という言葉の響きが合うと感じたので、
それをそのままブランド名としました。
 また、和名にすることで、日本に脈々と受け継がれてきた、
「丁寧につくる」という日本人らしいものづくりの精神を、常に意識しておきたいという想いも込めています。

  

 バイヤーKからの質問。

Q.製作のポイントやこだわりを
教えて下さい

 「一言で言うと、丁寧に作るということ。手を抜こうと思えばいくらでも抜けるポイントはあるのですが、そうするとズルズルとどこまでも、気が抜けていってしまう。とは言え、自分のこだわりを出し過ぎてもコストがかかってしまい、お客様に対して負担がかかる。納得のいく、ちょうどいいバランスでご提供出来ることを心がけています。」

 「余計な飾りつけが嫌いなので、シンプルな曲線などを基調にしながらステッチや色で遊びを加え、個性が出るようにしています。
それと、使い勝手がいいものを目標に、結果として長く使えて愛着が湧く、そんな商品作りを目指しています。」

  

Q.素材のこだわりを教えて下さい

 「革の繊維がどれだけ詰まっているかがポイントです。革がゆるい、伸びやすいものは使いにくく、逆に繊維が詰まったものは丈夫で長持ちします。仕上がりが全く違います。革一枚一枚それぞれに、傷など善し悪しがあるものなので、細心の注意をはらいながら、仕上がりにバラツキが出ないよう厳選しています。
 産地の選定基準は特にないのですが、シンプルにいいものを探すとイタリアの革にたどり着く、ということが多いです。イタリアの革は発色もとても良いんですよね。 これまではその中でも、しっかりとした硬さのある革を使ってきたので、今後は鹿革などの柔らかい革にも挑戦したいと考えています。」

 「世界的に有名なコードバンや、イギリスの革もとても良い物なのですが、自分が作るものにとってはちょっと硬すぎるので、テーマとは合わないかなと、思っています。」

Q.職人を志したきっかけは?

 「大学では法学部に通っていたのですが、和太鼓に出会ったことで人生観が変わりました。大手企業も含め就活をしていましたが、入社後のイメージがわかず、どうせなら好きなことをしようということで、思いきって和太鼓の会社に就職しました。
 まずは営業職についたのですが、冬の間は自由に使える時間が多かったので、その間は工場に出向させてもらうことにしました。そこで物作りの楽しさに目覚め、別の仕事がしたいと思うようになり、前職の会社に入社しました。そこでは高級な革小物を作る修行を積んでいきました。」

Q.普段使うものに対するこだわりとは?

 「使用する道具、例えば革を切る革包丁にも細かな違いがあり、自分の中でこれと思ったものを見つけて研いで、微調整しながら使っています。」

 「プライベートで着用する靴では、「トリッペン」の靴が好きでいくつか持っていますね。ミニカーも趣味でいくつか持っているのですが、車ではジウジアーロの独特なデザインに惹かれます。」

Q. TSUKIKUSA(ツキクサ)の革小物の特徴とは?

 「製作者の観点から、厚みや仕様を微調整するなど、実は細かなマイナーチェンジを繰り返しています。また自ら「漉き(すき)(=革を適切な厚みに整える)」と呼ばれるテクニックを行うことで、品のある商品に仕上げるよう心がけています。ここが他社の製品と差が出る部分ではないかと思っています。最終段階で、角処理を行うコバ仕上げも妥協なく行うことで、綺麗な仕上がりの商品が均一に出来上がるよう努めています。」

Q.豊田さんにとっての野望とは?

 「奥田民生さんや、所ジョージさんのようになりたいと思っています(笑)。その理由は、あくまでもイメージなのですが、仕事とプライベートの垣根が見えにくいから。その人自体にファンがついていて、共感しあえるところにモノがある、と言いますか。そんな人になるべく、いつかは高槻の山奥で、小さな工房兼ショップを開けたら良いなあと、考えています。」

 以上、豊田さんありがとうございました。

 高槻の工房で、日々完成度の高いこだわりの革小物を作り続ける、職人気質なブランド、TSUKIKUSA(ツキクサ)。

 そのアイテムにこめられた魅力とこだわりは、手に取って頂ければきっとお客様にも伝わるはず。是非一度お試し下さいませ。

~~~
-商品の詳細はコチラ-

-LAID BACK STORE(レイドバックストア) ウェブサイト-

-facebook フェイスブック-

-Instagram インスタグラム-

-twitter ツイッター-